みんな超小者。安倍、麻生両首相も2世だという以外に取り柄はありますか?
「だって、安倍さんと自分を比べて、政治家として安倍さんに劣っているところって何一つないと思いますよ。
政治家としてですよ。客観的に安倍さんのいいところって何でしょうかね。ないでしょ。みんなそう思っていたわけでしょ。(岸信介)元首相の孫という以外、何の取り柄もないじゃないですか? 俺は本当に思う。安倍さんが首相になれる国なんだから誰だってなれるでしょ。みんな要は、元首相の息子なり孫なり、だから首相になっているだけでしょ。ぶっちゃけ言うと。そうですよね?
田中角栄(元首相)さんとかとは、格が違うでしょ。中曽根(康弘元首相)さんとか、田中さんにくらべたら、安倍さんも麻生さんも超小者だと思います。怖くないもん、全然、こいつには勝てないと思わない。人間として。
角栄さんとか怖くないですか?
会ったことも話したこともないですけど、大物感がある。この人とは死闘を繰り広げないと勝てないくらいの人」
ーでは、選挙で堀江さんに勝った亀井さんを、どう見ていますか?
「亀井さんは選挙に強い政治家、だから破っていたら、(総理の座を取るにおいて)十分勝負になるなと思った。
政治家に大事なのは選挙に強いことと、あとは要は資金力ですから。
みんな資金力がないから自民党や民主党に入って助成金をもらいたがる。そしてさらに派閥に入る。あれ全部、お金のためですから。
でも、俺は資金はあるから大丈夫だと思ったんです。
そして、縁もゆかりもないところにいきなり落下傘で出て、亀井さんという選挙に強い政治家に勝てるってことは、政治家としては勲一等なんですよね。すごいこと。
そこで一発勝負で勝てていれば、首相が見えていたと思いますよ、正直。
安倍さんは首相になっていたかもしれないけど、その後、福田さん、麻生さん、となったときには十分有力候補として自分の名前が挙がったという自信はありますよ。あの流れで行っていればね。
勝ったら自民党に入るつもりだったし、選挙に勝ったのは自民党なんだから、自民党の中にいないと首相になれない。当たり前ですよね?
亀井さんに対しては、尾道では勝ったけど、農村部では亀井さんの方がすごかった。山の中はゆるがせなかったですから。利益誘導がすごいんですから。
結局、首相になれないと意味がない。(選挙への立候補は)首相になるための最短路線を考えた。でも要は、当選だけを考えたら、地元の選挙区から出たり、党を作っていたりしたら当選していたと思う。あれだけ取れたから。あの選挙区は三つ巴で大変だった。民主党現職も5万票取ったけども、僕のほうが取った。選挙区としてはツライところでしたね。
だからと言って、他のところでは当選していても、議員になってから首相になるためには、少なくても5年、10年掛かったと思う。そんなモチベーション続かねぇよって(笑)」
では首相になっていたとすれば? 日本の景気が落ち込む今となっては、この閉塞感を打破する政治家の出現を望む声もあるだけに、ホリエモン流の列島改造論を聞いてみた。