「新貴族」の消費ボーダーラインは約13億円

 上海在住のイギリス人フージワーフ(中国名:胡潤)氏が主催する胡潤研究院がこのたび、「2010年中国富豪の消費能力ボーダーレポート」を発表し、中国で「新貴族」と認められる人々の消費能力のボーダーラインは1億元(約13億円)で、昨年に比べ22%増加したことが分かった。

 フージワーフ氏は「現在、ますます多くの富豪が財を成していると同時に、絶え間なく最高級のぜいたく品を求めている。彼らの欲求は、市場の供給を遥かに超えていると言えるだろう」と話した。

 例えば、上海では豪華マンションの価格がたった4年で3倍になった。氏は需要が供給に追い付いていないため、ここまで価格が高騰したとの見方を示す。

 では、「新貴族」の生活とはどのようなものか? 例えば上海のある富豪は、3つの不動産を所有。一つは400平米の広さを持つ豪華一戸建て、一つは上海市市街地のマンション、そしてもう一つは「中国のハワイ」と言われる三亜市にある別荘。さらにこうした高級住宅の中には、骨董品や古い掛け軸、有名な画家の作品がコレクションされているという。

 調査によると、「新貴族」は平均で自動車4台、5つの腕時計を持つ。休暇の過ごし方は、旅行やゴルフ、水泳。ここ2年間で海外旅行に行く富豪は増え続け、前年比40%増加した。

 2010年の調査では、中国には総資産が1000万元(約1億3000万円)を超える富豪が87万5000人いて、去年より6.1%の増加。このうち、1億元(約13億円)以上の富豪は5万5000人で、去年より7.8%増加した。

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