頭のよい子が育つ家【住まい編9】

コンセプト5 親父の背中を見せる


 2階部分、玄関の真上に当たる場所にロフトがあります。普通なら屋根裏になる場所ですが、この家では「龍馬の部屋」と名付け、お父さんの“ハレ”の空間を作りました。

 「コミュニケーション・トライアングルは空間だけでなくて、お父さん、お母さん、子どもの関係にも当てはまります。お子さんとお母さんの関係はどうしても密になるものですが、それに対してお父さんとも同じ関係を持つことは、子どもにとって逃げ道がなくなるので、決していいことではないと思うんですね。お父さんはお子さんから見るとあこがれの存在、ヒーローでなければならない。都市圏だと、客間のようなハレの間を大きく取ることはなかなか難しいので、小さい空間ですがハレの間を設けて、お父さんの背中を見せてあげようということです」(四十万さん)

 小さな空間ですが、隠れ処的な雰囲気もあり、親子で楽しめる秘密のスペースになりそうです。

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