仏高級紙ル・モンド、露大富豪が買収の意思を示す

 ロシアの大富豪グレーブ・フェティソフ氏(Gleb Fetisov)がフランスの名門紙「ル・モンド」(Le Monde)を買収する意思を表明した。

 地元紙リア・ノボスチに対して、フェティソフ氏は「我々は価値あるメディアを手にする貴重な機会に直面している」と語った。

 ル・モンドは1944年にスタートした仏の名門高級紙で、発行部数は公称30万部。しかし、近年は低迷しており、負債総額は1億2400億ドル(約115億円)と見積もられている。欧州の高級紙は経営難が顕著となっており、大富豪にとっては高級紙の経営権を取得するには、好機なのかもしれない。

 フェティソフ氏は米経済紙フォーブスによると、資産は16億ドル(約1450億円)、最新の長者番付では616位となっている。いくつかの投資グループを運営している。

 3月にはロシアのKGB出身の大富豪アレクサンダー・レベデフ氏(Alexander Lebedev)が、英高級紙インディペンデントを買収している。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる