ハイライフ・カレンダーが語る、真に心を豊かにする旅

11日間で5500万円、ロシア富豪の日本旅行

 「海外の方にご提案した日本旅行では、今までの最高額は11日間で5500万円。ロシア人の富豪ご一家で、総勢9名でした。18歳の息子さんと16歳のお嬢さんに、息子さんのご友人と、お嬢さんのご友人とそのお母様。ボディーガード2人、ファミリーカメラマンも同行していました。」
 こう語ってくれたのは、ラグジュアリー・トラベルエージェンシー「JETSETTER」の代表、せいあLee(リー)さん。

 富裕層の存在が日本より格段に認知されている海外では、富裕層向けのラグジュアリー・トラベルエージェンシーは各地にあります。アフリカ旅行に特化した小さな会社や、プライベートジェットの旅を専門に扱う会社など様々です。トラベル・アドバイザーも、海外では1つのファミリーに専属でつくこともある、広く認知された専門職です。

 しかし、日本ではこの分野はまだまだ未開拓。大手旅行代理店で富裕層向けに窓口を設置してサービスを提供するところもありますが、専門のエージェンシーはほとんどないのが実情です。「JETSETTER」は、日本の富裕層向け旅行会社の先駆けとして、国内外の著名人に知られる会員制トラベル・エージェンシーです。せいあLeeさんに、日本と世界の富裕層の旅の違いについて伺いました。


イタリア、サルディニア島に集まるヨット。せいあさんの友人の別荘より望む
 前出のロシアの富豪一家のリクエストは「最高の日本を経験すること」。「リッツカールトン東京」などのホテルの一番大きいスイートルームを1人1部屋使用、高級レストラン貸し切りは当然。高級温泉旅館でも1人に1室ずつという、大変な配慮が必要だったそうです。もちろん24時間フルアテンド。

 せいあさんいわく「送迎車は車種・年代まで指定がございましたので、京都に行った際は車を東京から取り寄せました。また、日本食に飽きたといって当日に有名料亭からレストランへ変更したり、旅館の布団で寝るのは嫌だといって急遽ホテルに変更したりということもありました。もちろん、私たちはどんなわがままにも応えますし、それが腕の見せ所です。『現地の文化はリスペクトするが、習慣を合わせる必要はない』、それが富裕層の旅の感覚なのです。」

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