IPOで1億円稼ぎたければベンツに乗れ【2】

富裕層顧客の多い支店は避けろ


 ここで再びIPO投資家のJACK氏の話に戻る。やはり証券マンは「優良顧客」とお付き合いしたいがために、富裕層が多い支店はIPOの競争率が高くなる傾向にあるようだ。JACK氏には次のような体験があるのだという。

 「(富裕層の多い東京郊外の)支店で、『1億円入れる』と言ったのですが、『JACKさん、一桁足りませんよ』と切り返されたので、この支店は無理だと思って、よそに移管しました」

 ライバルが多すぎて勝負にならない、と見るや臨機応変に移管することも必要となる。では、逆にどういう支店が狙い目なのだろうか。

 「オフィス街などは、意外に住んでいる富裕層も少ないかもしれません。また、地方もライバルは少なく、おいしいでしょうね」

 実際に出張して滞在し地方の支店に口座を作る猛者もいるほどだが、すべてはIPOの割り当てを受けるため。自分が勝てる方法を見つけるのは必要だ。

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