地方が有利は本当か?
地方在住者はどうなのか。FX投資家で3億円の利益を上げたHappyさんは、IPO、POでも投資を行っている。現在は、地元の大手証券会社支店に口座を開いている他にも、ネット証券にも開設し、口座は合計で約30社にも上るという。
最初は「宝くじ」という感覚で、ネットで申し込んでいたそうだが、案の定というか、当たらなかった。だが、主幹事はもちろん、幹事に名前がある証券会社には全部申しこむようになった。
利益の額はFXほど多くはないものの、それでも年間に100万円以上はIPOで稼ぐ。最近の主なところではグリー、VISA、日本海洋掘削、第一生命などで当選している。当選のコツは、やはり「営業力」にあるという。
「旅行に行った時には、必ず担当者にお土産を買っていきます。お土産を渡すことが大事なのではなく、担当者と話をする機会を作ることが大切なんです」
話をすることで情報を集め、そして何度も顔を合わせることで仲良くなって、より質の高い情報を集めやすくなる。その好循環を作り出すことができるかどうかにかかっているのだろう。そして、東京と地方の格差はあるのかどうか。
「支店によるのかもしれませんが、IPOもPOも富裕層の多い東京などの支店は当たりにくいのではないでしょうか。逆に地方の支店の方が当たるような気もします。まぁ、それもハッキリとはわかりませんけど」
ちなみに、今年最大のIPO案件だった第一生命では750株以上を獲得。売出し価格14万円に対して初値16万円で、これだけでも1500万円の利益が出た計算になる。
むしろ地方在住の投資家こそ、もう一度IPO投資を見直すべきなのかもしれない。
最後にIPOの注意点を一つ。