今年No1モテ香水は? 香水界のオスカー発表

 ふと接近したときやすれ違った後ろ姿から、ふわりと香って感情にうったえかけるフレグランス。女性はそのセンシュアルな一瞬のために、選びに選びぬいた香水を身にまとっているのだが、実はフレグランス界にも「アカデミー賞」が存在する。

 FiFi賞は、アメリカ・フレグランス協会(Fragrance Foundation)が主催する、その年のもっとも優れた香水を選ぶ由緒あるアワード。ここで選出された香水はオスカー同様に、“売れる”未来を約束されたも同然だ。

 過去にはシャネルの「チャンス」、ディオールの「ジャドール」、YSL「ベビードール」、グッチ「ラッシュ」など、名香と称される香水が選ばれてきた名誉ある賞である。

 特に、2009年に新作部門で最優秀賞をとった「クロエ オードパルファム」は、日本でも「10年に一度のフレグランス界の奇跡」と業界関係者が語るほど、売れに売れる香水となった。ほんのり甘くて繊細な香りと、クロエといういまどきなブランドイメージも手伝って、女性の間では「史上最強のモテ香水」と話題になり、街ゆく女性からこの香りがしない日はない、という都市伝説も生まれたほど。

 そして今月12日、2010年のFiFi賞の結果発表がニューヨークで開催された。そこで選ばれた、今年最強フレグランスは、男性リュクス部門賞にトム・フォードの「Grey Vetiver」、女性セレブ部門にハル・ベリーの「Halle by Halle Berry」、殿堂入り香水にマイケル・コースなどが選ばれた。

 中でも一番の注目は、女性リュクス部門賞を獲得した、マーク・ジェイコブスの「ロラ(Lola)」だ。

 「デイジー」など今までいくつもの人気香水を輩出してきたマーク・ジェイコブスだが、今回は大人の女性向けの魅惑的な香水で勝負に出た。ボトルから花が咲きほこるかのようなぜいたくなフローラルが、なんともセクシーに香る。

 FiFi賞以外でも、世界各国のフレグランスアワードを7つも受賞し、ほぼ総なめ状態のという最強フレグランス「ロラ」。香りのトレンドは時代を反映するといわれるが、このモテ度の高そうな香水を女性たちがこぞって手に取る日は近そうだ。

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