ザガット・サーベイ常連の著名シェフがBPを提訴

 米ルイジアナ州ニューオーリンズの人気レストラン「Bayona(バヨナ)」の有名女性シェフ、スーザン・スパイサーさんや漁業関係者らが25日、米メキシコ湾原油流出事故を起こした英石油大手BPに対して集団訴訟を起こした。

 訴状によると、スパイサーさんらは「原油の流出でニューオーリンズのシーフード産業が休業状態となり、シーフードの価格高騰によってレストラン経営に支障をきたした。また原油汚染の恐怖により観光産業全体が打撃を受けた」として、同社に損害賠償を求めている。

 「Bayona」は1990年にオープンした人気レストランで、レストランガイド「ザガット・サーベイ」では1995年以来ニューオーリンズのレストランのトップ5に入っている。スパイサーさんは米国版「料理の鉄人」として知られるテレビ番組「Iron Chef America」で審査員も務める著名シェフ。

 BPは今回の訴訟についてのコメントを控えている。原油流出事故発生以来、BPはすでに250件以上の訴訟を抱えている。

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