葵ゆう氏が小説で表現流用=角川が自主回収

 角川書店は、葵ゆうさんの小説「ユヴェール学園諜報科」(角川ビーンズ文庫)シリーズの2作品に、他者作品からの表現の流用があったとして絶版、自主回収したことを発表した。

 同社によると、絶版になったのはシリーズの「一限目は主従契約」「生徒会長と二限目を」の2作。雨川恵さんの作品と表現が酷似していることがインターネットの掲示板で話題となっていた。同社が葵さんに問いただしたところ、流用したことを認めたという。8月発売予定だったシリーズ最終巻の刊行も中止した。

 葵さんは「作家として最もやってはいけない行為に、及んでしまった自分の短慮を、今では深く反省しております。今後の作家活動につきましては白紙とし、改めて皆様に心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

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