日本人には根付かないクルーズ?
ただクルーズの楽しみ方は、私たちがイメージするリラックス型ばかりではない。知的好奇心を刺激するメニューを取り揃えたものも見受けられる。たとえばクリスタルクルーズ。『コンデナスト・トラベラー』誌を初めとする著名な旅行雑誌から「世界一のクルーズ」として称賛されるだけあり、単なる船旅にとどまらないメニューをラインナップしている。
そのなかでも特筆に価するのが、多くの著名人が参加の「グランド・エキゾチック・エクスペディション」ワールドクルーズ。今年1~4月に開催され、大きな反響を呼んだため、2011年の開催が早くも決定した。小説家、歴史家、ハリウッドスター、ミュージシャン、さらに世界情勢、環境学、ヘルス&フィットネス、国際文化の権威による、さまざまなレクチャーやアミューズメントを用意している。元FBIプロファイラー兼人質交渉人、NATOでの軍事戦略に携わったキャリアを持つ軍人など、そのプロフィールだけでも圧倒される人選だ。またエンターテインメント系で代表的な参加者を挙げれば、次のようなところがいる。
ダラ・トーレス(北京オリンピック米国代表スイマー)、ドロシー・ハミル(インスブルックオリンピック スケートシングル金メダリスト)、ウェイン・ニュートン(「ミスター・ラスベガス」と称されるエンターティナー)、リタ・モレノ(オスカー受賞女優)、ドリス・ロバーツ(エミー賞受賞多数)、ロジャー・マッキン(元ザ・バーズギタリスト)の各氏。
2011年ワールドクルーズは、来年1月から4月にかけて開催。ロサンゼルス、パペーテ、ムンバイ、ケーブタウン、ロンドンを巡る7つのセグメントで構成される。コースごとでの乗船ももちろん可能で、ベルリッツの外国語教室、コンピューターに関する講義やフィットネスなどはデフォルトとなっている。
iPhoneのアプリのようにバラエティ豊かな「クラス」を揃えたクルーズで、よりアクティブで濃密なバカンスを過ごしてみたい。