「偽造天国」中国で最もパクられたサイトとは?

ユーザビリティの良さがパクられた原因

 一旦このサイトが開かれると、中国国内で注目を集め、北京の拉手ネット、愛赴ネット、満座ネット、上海では酷団ネットなど、次々に新しいサイトがあとを追った。その後も雨後のタケノコのごとく同種サービスが誕生し、現在その数は400件以上に。このほとんどが「Groupon」のクローンで、ページ構成や経営理念、サービスまでそっくりだ。

 これまでにも中国ではいわゆる“ものまねサイト”がたくさん出現した。例えばYouTubeの物まねのTudou、Youku。Facebookの物まねがKaixin001やRenrenなど。しかし、「Groupon」ほど続出した例は皆無。理由は、少しの投資資金で、開業初日からキャッシュフローを作れることや、1都市1商品に焦点を絞り、利用者も使いやすい簡単なモデルであることなどが上げられるだろう。

 一方、短期間に急増したことでサービスの弊害も出てきているという。例えば、受けられるべきサービスがしっかり受けられなかったり、値段がディスカウントされただけでなく、サービス内容もディスカウントされてしまったという具合だ。

 今後も増え続けることが予想される中国のGrouponサービス。これら増大したサイトをどう集約しナビゲートしていくのか。すでにいくつかの検索エンジンが出てきていると言うが、過熱気味の中国市場で生き残るための大きなカギを握ると言えそうだ。

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