急落して1トロイオンス1200ドルを割り込んだニューヨーク商品取引所の金相場。この原因は何なのだろうか? 市場では原因は何なのか不思議に思われていたが、ヘッジファンド界の帝王ジョン・ポールソン氏が、保有していたゴールドのポジションを一部売却したからだ、という説が出ている。
これは、NYの金融界で影響力のあるブログ「ゼロ・ヘッジ(ZERO HEDGE)」が記述していたもの。ポールソン氏のヘッジファンドであるポールソン&カンパニーは、金鉱株やETFなどの保有ポジションを取っていた。
だが、米証券取引等監視委員会(SEC)がゴールドマンサックスを調査する際に、問題視されている取引にポールソン氏が絡んでいることから、ファンドの解約がいくらか出たのだという。それが6月末で約20億ドル(約1800億円)に上り、ゴールドの保有ポジションの一部を売却したとしている。
ポールソン&カンパニー側は、声明を出しておらず、真偽のほどはわからないが、単なる憶測ではないか、と見る向きも多い。
