政治家も不況の影響を受けているのか?
まず1位の井上信治氏は、未公開株の譲渡益が約1億2500万円、他には歳費と役員報酬が約3700万円、不動産収入が約1100万円となった。昨年は約4000万円で33位だったが、今年は株の譲渡益で1位に躍り出た。
井上氏自身の届け出では3社の役員に名前を連ねている。また、上場企業の株式も多数保有している。主なところでは、キッコーマン、電通、ブリヂストン、大日本印刷、全日空、日本郵船など。
2位の松本龍氏は昨年こそは、父・英一氏から相続した土地の売却益で7億円以上となり1位だったが、今年の収入は不動産収入が主なところで約8600円だった。3位の長谷川大紋氏は歳費・役員報酬約6400万円のほかに、株式配当約800万円、不動産収入約500万円などがあった。
昨年の10位は7000万円の藤井裕久元財務相だったが、その藤井氏は今年、不動産収入約1600万円などを含む合計約5400万円と額は減っているものの、ランキングを一つ上げて9位となっている。やはり全体の金額が下がっていることを表している。大きな土地、株の売買が少ない今年は、事業収入、不動産収入を持っている議員が安定した収入がある。
ちなみに、資産家の代表格でもある鳩山由紀夫・前首相だが、約4100万円で全体では16位。歳費約2200万円、株式配当約800万円の他に、株式売却益が約900万円あった。資産では10億円以上の預金、ブリヂストンなどの株式がある。昨年の今頃は、鳩山氏とよく対比された麻生太郎元首相は約3700万円でランク外だった。
全体として見れば、政治家も不況の影響を受けているということなのだろうか。
国会議員所得ランキング2008、1位は8.4億円