味もデザインも極上、アルファロメオのワイン

「最初に欲しくなったクルマがイタリア車」の人たちへ…


 フェラーリ、ランボルギーニ、アルファロメオ…。クルマを移動の手段ではなく、羨望の対象として見たスーパーカー世代であれば、まずブランドとしてインプットされた名前はイタリア語だったのではないだろうか。今でも「家族を乗せるなら国産かドイツ車、ひとりで飛ばすならイタリア車」という富裕層オーナーは少なくない。

 そんなイタ車好きが聖地のように通うショップが東京・四谷にある。すでにオープンから15年の歴史を数える「イタリア自動車雑貨店」がそれ。名前の通りディーラーではなく、アルファロメオ、フィアット、ランチア、ランボルギーニなど、イタリアを代表するブランドロゴなどを冠したグッズを扱っている。現地でも各ディーラーでしか扱っていないノベルティがほとんどで、まとめて置いてある店は世界的にもめずらしいとか。日本だけではなく、中国や韓国、本場イタリアからのオーダーや、実際に訪れて購入する人も少なくない。

 それにしても、店を訪れてあらためて実感するのは、イタリアブランドの卓抜したデザイン力だ。蛇(アルファロメオ)、サソリ(アバルト)、象(ランチア)、馬(フェラーリ)などの動物をモチーフにしながら、安易な擬人化とは無縁。かといってドイツ車ほどソリッドではなく、アメリカ車のように無骨でもない。同じラテン語圏のフランス車と比べても艶っぽさで圧倒する。そんな「絵になる」デザイン力は、キーホルダーやステッカーといったクルマ回りだけでなく、Tシャツからカフリンクスなどのアパレルやテーブルウエア、ステーショナリー、バッグなど、さまざまなプロダクトで「絵になる」ことからもうかがわれる。

 その中でも「いかにもイタリア」とばかりにニヤリとしたくなるのがワイン。ショップでは各ブランドのロゴが配されたボトルが並ぶが、最新の入荷がこの特製ボックスに入った『アルファロメオ100周年記念コレクション』だ。フロントグリルを模した凹凸に時代ごとの「蛇と十字架」があしらわれている。製造はイタリアでも評価の高いワイナリーのスクリマリオ(SCRIMAGLIO)。飾ってよし、味わってよし、6本セットで21,000円というプライスは破格といっていいだろう。

 クルマとアルコールという組み合わせに眉をひそめるのは野暮。オーナーはもちろん、イタリア車に魅せられた人なら、そのエンジン音に思いを馳せつつ杯を重ねたくなる名品だ。

 イタリア自動車雑貨店 http://www.italiazakka.co.jp/

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