「セントレジス」は日本の富裕層顧客を掴めるか

大阪の景気への刺激となるか?

 セントレジスにはもう一つの特徴がある。ウォッカベースのカクテル「ブラッディ・マリー」を、各地各様にアレンジしたものを用意すること。大阪では、ゆずジュース、わさびを隠し味にした「ショーグン・マリー」(価格未定)を用意し、開業とともに、12階のバーラウンジ「ザ セントレジス バー」などで提供する。「ショーグンには、最上のものを献上するという意味が込めており、ホテルのモットーを感じてもらえると思います」(広報担当) 

 海外の超高級ブランドという点で、セントレジスの最大のライバルは、キタの西梅田地区にある「ザ・リッツカールトン大阪」とみられている。ただ、「客室数はリッツの半分だから、競い合うのではなく、当面は、大阪のマーケットのいい刺激剤になるのでは」(ホテル業界関係者)とも。セントレジスの成否は、大阪の景気を占う材料にもなりそうだ。

1 2
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる