数世紀続く贅の象徴、モザイクタイルの進化
これは現代でも例外ではない。絵画のセンスと緻密な技術が要求されるモザイクタイルは、豪奢な空間の彩りに欠かせない。ドバイのブルジュ・アル・アラブ、オーストラリアのパラッツォ・ヴェルサーチ、ラスベガスのホテル・ペラージオ…ラグジュアリーを極めた世界のホテルで使用されていることからもわかるだろう。そしてこれらのホテルで採用されているのが、SICIS(シチス)のプロダクト。ベネチアンモザイクの教会が世界遺産にも認定されたイタリアのラベンナに拠点をおくという本格派だ。
ハンドメイドでつくられたピースは、ひとつひとつ微妙にトーンが異なり、全体で深い奥行きと陰影をもたらす。モノトーンやシンプルな幾何学模様もいいが、SICISの真骨頂といえば、やはりアーティスティックシリーズ。ベネチア派の宗教画やオリエンタルな植物、果てはペルシア絨毯のような精緻な柄まで再現できる。この技術を応用し、最近では写真をモチーフにしたデザインまで可能になった。お気に入りのスターを壁に配し、額縁をつけてポートレイトのように配するのもいい。大切な家族やペットの姿を永久保存するのも一興。
モザイクタイルは決して水回りの脇役ではない。日本でも若い富裕層が、家の新築・リフォーム時に、リビングやダイニングなどの生活空間へ積極的に取り入れつつある。ミクロなピースを組み合わせたマクロなアート。遠くアドリア海で生まれた空間装飾は、美に奥ゆかしさを求める日本人にこそふさわしいリュクスといえるだろう。日本発のフラッグシップオープンのニュースは、その真髄に触れるまたとないチャンスだ。
問い合わせ/SICIS日本総代理店 トーヨーキッチン&リビング株式会社www.toyokitchen.co.jp