ビック―ヤマダ池袋戦争に新展開か

最後の切り札となるか

 ビックカメラの決算によると、2011年8月期第2四半期の経常利益は前年比マイナス52%の20億8900万円。同第3四半期は同マイナス5.4%の68億円3300万円となっている。

 競争がどこまで影響しているのかはわからない。しかし「ヤマダ電機は、明確にビックカメラを倒すことを意識しているようにも思える」(全国紙記者)というように、体力に勝るヤマダ電機がわざわざ池袋で戦いを挑み、そしてヤマダの望むような消耗戦となっている面は否定できない。

 「家電量販店は競争が厳しく、頼みは新規出店やM&Aです。だから、これだけの立地の土地を新井さんが取得したことは、将来的な含みがあると見る方が自然でしょう」(関係者)

 同じ業態の家電量販店を出すのか、あるいは、新しいジャンルにチャレンジするということも可能性はあるだろう。

 東口に後から本丸を構えたヤマダの存在が、重たくのしかかり、ビックの本丸は危機に晒されている。

 そんなタイミングで出てきたこの話。池袋の最後の一等地である北口徒歩1分の駐車場は、池袋全面戦争の最後の切り札となるのか。噂とともに周囲は注目している。

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