勉強を繰り返し自身の「宣伝」能力に気づく
「太合」での仕事が付文麗さんにとって本当のスタートだと言える。不動産の知識を持ち合わせていなかったが、そういう状況でこそ逆にやる気を出すのだった。
不動産に関する政策や、法律、国内外の案件について学習し、どのように利益を出すかを懸命に学んだ。それだけでなく、企業の管理や人事な関する仕事も積極的にこなし信用を得た。彼女は「自分で良く学び、知識を身につけ、仕事に対して情熱を持ち続ければ、最後には必ず笑える」と信じているそうだ。
仕事に情熱を傾けるにつれ、彼女は自分の「宣伝」能力に気付き始めていた。
当時、知名度が低かった太合地産を知ってもらうことがまず大切だと考え、会社の月刊誌を自分で編集。会社の経営者や取引先に配ることで、太合は多くの人々に知られるようになっていった。
1998年、中国政府は住宅制度改革を行い、不動産開発時代の幕開けとなった。企業内では、不動産の開発部門が重視されるようになった。「当時、“時代とともに進歩する”という考えはなかったけど、私は既にこうした考えを持っていた。建設計画設計に関する本を読みあさり、知識を蓄えたわ」と彼女は率直にこう話す。