AFP通信によると、英国の劇作家ウィリアム・シェークスピアの生前に描かれたものとして唯一とみられる肖像画が9日、ロンドンで初公開された。
この肖像画が描かれたのは1610年。シェークスピアが死亡する6年前、46歳時。数世紀にわたって個人が所有していたが、数年前にシェークスピアの肖像画だと判明した。
美術修復家のアレック・コブ氏は、自身のいとこがシェークスピアのパトロンだったサウサンプトン伯ヘンリー・リズリーのひ孫娘と結婚した際に、この肖像画を手にした。コブ氏は3年前にこの肖像画が、ロンドンの国立肖像画美術館に展示してある作品と似ていることに気付き、その後、専門家がシェークスピアの生前に描かれた唯一の肖像画だと確認した。
シェークスピア生誕地財団のスタンリー・ウェルズ氏は「この絵画がシェークスピアの肖像画だと判明したことは、彼の肖像画の歴史における大きな出来事」と語った。
シェークスピアの肖像画。左はシェークスピア生誕地財団のスタンリー・ウェルズ氏