アイカーン氏がモトローラ株買い増し、争奪戦再燃?

 米アクティビスト投資家カール・アイカーン氏が、通信大手モトローラの持ち株比率を8.8%から9.99%に引き上げていたことが、証券取引委員会(SEC)への届け出でわかった。

 この両者と言えば、2007年からの因縁となる。アイカーン氏が、会社分割を主張してきたことで、会社側とのプロキシーファイト(委任状争奪戦)に発展した。結局は、会社側がアイカーン氏に譲歩して、リクエストされた取締役候補2人を取締役として迎え入れるなどして、いったん手打ちとなっていた。

 AP通信によると、アイカーン氏の持ち株数は昨年は1億1980万株だったものが、今年に入り2億3220万株になっている。戦いの再燃というよりは、この背景には、モトローラが分割する計画を進めているため、株価が高騰する可能性がある、と踏んでいるようだ。

 モトローラは、ネットワークと、携帯電話機器を分割する方針をすでに明らかにしている。

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