エネルギッシュな街、北京で映画の主人公に

デザインホテルが提供するムービープラン
 映画にしたくなる街がある。スタイリッシュで猥雑、エネルギッシュなのに風情もある都市。アジアでいえば、2008年夏季オリンピック以降、発展し続ける北京が挙げられるだろう。数千年前から政事の中心であったこの古都で、最近注目を集めているのがザ・オポジットハウス――世界的に活躍する日本人建築家、隅研吾設計によるデザインホテルだ。「北京の六本木」とも称される三里屯ヴィレッジにあり、そのモダニティは高い評価を浴びている。

 このホテルを舞台にして、今年の5月に、3人の若い映画監督が『ショートスティ』という短編映画を撮る企画を開催。それが成功裏に終わったことから、新たにユニークなパッケージがラインナップされた。その名も「スーツケース・シネマ パッケージ」(2010年12月31日まで)。

 客室のひとつスタジオ70 に24インチのiMacとキャノンのビデオカメラが用意。iMacには専用のアプリケーション、iMovieに保存されている北京の街の風景と自分で撮影した映像を組み合わせ、オリジナルムービーをつくるというもの。胡同(フートン)と呼ばれる古い街並みと近代建築が混在するこの街を、観光客ではなく、映画監督の視線で切り取る。主人公は自分、またはパートナー。これはドキドキするほど新鮮な体験に違いない。

 このパッケージは2800RMB。宿泊料金の他に、自転車のレンタル、地図の他、先に紹介した『ショートステイ』のDVDも含まれている。

 映画を撮りに北京へ行く――ちょっと自慢したくなるようなクリエイティブなバカンスを過ごしてみたい。

 問い合わせ/The Opposite House http://www.theoppositehouse.com/

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