金正日総書記の1000億円の流入資金を突き止めろ

 北朝鮮の金正日総書記に流入しているとされている資金について、米国のオバマ大統領が高い関心を寄せているのだという。特に秘密資金を運用する主要メンバーら3人を制裁対象に指名しているのだという。

 韓国の聯合通信などによると、金総書記が北朝鮮政権を維持するための年間の支配者の金は約10億ドル前後で、そのほとんどが海外での違法行為によって調達されているのだという。米中央情報局(CIA)の調べでは、2005年には、年間17億ドルの北朝鮮の輸出額のうち、違法な活動による収入が10億ドルにのぼるものとされている。

 従来の武器の販売、贅沢品、偽札、偽造タバコ。また、マネーロンダリングなどの不法行為による収入があるとされる。

 金総書記がスイス、ルクセンブルク、リヒテンシュタインなど、海外の銀行に隠匿しているプライベートな秘密資金は合計50億ドルあるとされるが、今回対象としている資金については、オバマ政権はそれらとは別に考えているようだ。

 ロバート・アインホン米国務省の対北朝鮮制裁調整官は会見で、ダミー会社や幽霊会社なども取引に使っているのだと指摘している。

 また、こうした北朝鮮の資金流入をサポートしている銀行については、協力をしないように呼びかけ、制裁を含めた措置を検討しているようだ。

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