なぜ理系の秀才はみな医学部に行くのか?

 「君やったら、医学部行けるでぇ」「医師になったらモテるでぇ」。

 このあまりにもフランクな助言の声の主は高校教諭。関西のある有名進学高校での話だ。その成績が良かった高校生は医師という職業に興味がなかったために、有名国立大学の他の理系学部に行き、医師とは無関係の職(会社員)に就いて、すでに十数年が経つ。

 ちなみに、この男性は今の仕事に誇りを持っている様子だった。

 ハイエンドブログにも参画している、藤沢数希氏の人気ブログ「金融日記」の中に、金融マンらしい視点からの考察があったので紹介する。

 「なぜ理系の秀才はみな医学部に行くのか? ―標準的ファイナンス理論からの考察-」という考察がある。秀才が医学部に行くのは、医学部の偏差値が高いということもあるが、藤沢氏は「結論からいうと、偏差値の高い高校生が医学部に進学しようとするのは、一にも二にも高い報酬のためである。要するに金である」と結論づけている。

 そこで藤沢氏は、東大理1卒業生と国公立医学部の卒業生の、卒業10年後の年収をサンプリング調査したもの(それぞれ1000人)を提示している。

 年収2000万円以上でくくると、東大理1が25人に対して、医学部卒が200人となっている。最低ラインでも、東大理1に年収300万円が50人いるものの、医学部卒は年収1000万円が150人となっている、上の下も医学部卒が勝っている。平均にすると前者が約880万円に対して、後者が1600万円以上になる。

 前出の高校教諭のあまりにストレートすぎるアドバイスもわからなくはない。

 ただ、医師は日々の職務で、多大なリスクをともなうことは言うまでもない。もちろん、開業したとしてもそれは変わらない。
金融日記

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