ファッション誌9月号はなぜ「ぶ厚い」か?

 アメリカの巨大ファッション業界において、ファッション雑誌の9月号は、1年でもっとも「ぶ厚い」号であるのは有名な話。その理由は、ファッションブランドの秋冬シーズン立ち上げにともない、1年でもっとも広告を出稿する時期だからである。このため、各誌が「ぶ厚さ(=広告量)」を競うと同時に、表紙から企画まで販売部数をあげるためにもっとも気合が入る号だ。

 米ヴォーグ誌の鬼編集長アナ・ウィンターさんを追ったドキュメンタリー映画の題名も「September Issue」。いかに9月号に、命が懸かっているかが分かる。

 では、今年の「9月号」はどうなっているのだろうか? 通常は若いモデルやセレブが表紙を飾ることが多いのだが、今年に限っては「アラフォー」戦線となっているのだ。米ヴォーグ誌は、44歳のハル・ベリーさんを起用。アラフォーの年齢もであるが、1989年のナオミ・キャンベルさん以来2人目となる9月号での有色人種起用とあって、こちらも話題になっている。昨年の584ページから大幅増の726ページでの発売。辞書並みの厚さである。

 ほかにも、米エル誌は42歳のジュリア・ロバーツさん、米グラムール誌は41歳のジェニファー・ロペスさん、米ハーバース誌は41歳のジェニファー・アニストンさんを、それぞれ起用。美しいアラフォーセレブが、各誌9月号の顔となった。

 雑誌を講読する読者層も、影響力のあるセレブリティも、高齢化している…というひとつの傾向をあらわしているようだが、はたしてどの雑誌に軍配があがるのか? 注目が集まる。

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