携帯音楽プレーヤーの8月の国内販売台数で、ソニーのウォークマンが米アップルの「iPod(アイポッド)」を抜く見通しであることが調査で判明したが、実は8月はソニーなどの他者が勝てる時期でもある。
BCNの調査結果によると、8月の携帯音楽プレーヤー国内市場は第1週にウォークマンが46.7%で、アイポッドの45.7%を上回ってスタート。その後はさらに差を拡大していき、
第3週では47.4%とさらに差を大きくした。一時はアイポッドがこの市場で約8割のシェアを取ったこともあった。
ただし、このウォークマン報道の直後に、アップルは新型アイポッドを発表している。これは知る人ぞ知っていることだが、アップルは9月に毎年のように新型を発表するために、8月はそれを見越して最も買い控えが出る時期である。
ウォークマンが販売台数を抜いたことは、この時期的な要因が大きいのは言うまでもない。ただ、それと同時に、多機能化していくアイポッドに比べて、シンプルに音楽に特化するウォークマンの戦略もハマりつつあることも見逃すことはできない。
まだ成長市場である携帯音楽プレーヤーは戦いは終わりが見えない。
