不動産バブルが酒にまで、「茅台酒」が高騰(中国)

 中国では7月以降、白酒の有名ブランド「茅台酒」の値上がりが続いている。現在、人気の高い53度の茅台酒の価格は1000元(約1万3000円)前後で推移し、一部店舗では1200元(1万6000円)に達した。

 近年中国では、ニンニク、トウガラシ、緑豆…と不動産市場の過熱抑制政策で行き場を失った投機資金が農産物市場に流入し価格が高騰したが、茅台酒もこうした投機家のターゲットになったようだ。

 上海のある酒屋では先月、53度の茅台酒が836元(約1万1000円)で販売されていたが、今は888元(約1万2000円)にまで値上がりした。また、38度の茅台酒は半月前までたったの466元(6000円)だったが、今は538元(約7000円)で売られている。一方別の酒屋では、53度の茅台酒は品切れ状態となっていた。今、顧客は低いアルコール度数の茅台酒か、他の銘柄の白酒を選ばざる負えない状況だ。

 今年に入って茅台酒は一度大きく値上がりしたが、その時は5%ほどだった。しかし、8月に入って以来値上がりの幅も上昇し8%に達したという。

 9月下旬から10月にかけて中国では中秋節と国慶節という2つの連休が続いていて、今年は最長で16連休の人もいるという。この間、酒の消費量も増えるため白酒もさらに値上がりすることが予想されている。

 値段の高騰の原因としては原料の価格が上がっている事に加えて、ある専門家の話では、白酒のような高級酒は値段が上がれば上がる程、喜ばれるという傾向にあるため、製造側があえて値段を釣り上げている面があるという。

 さらに投機家がこうした値上がりの風にさらに火をつけているようだ。投機家の間では「茅台酒の株を買うより、茅台酒を買った方がいい」とささやかれている。彼らは、上半期に酒を買い集め、連休が続くなど需要が多くなる上半期に高値で売り出し、利ザヤを稼ごうとしているのだ。これから、連休にかけてどれほど値上がりするのか、投機家たちは見守っている事だろう。

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