中国大富豪、「死後に全財産630億円寄付」を発表

 中国の「10大慈善家」の1人として有名な大富豪で、リサイクル会社の江蘇黄埔再生資源利用有限公司の陳光標董事長が5日、自身の死後に財産の全てを慈善団体に寄付すると発表した。

 陳氏は、マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏と米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が行っている、「生きている間もしくは死後、資産の半分を慈善団体に寄付することを富豪たちに誓約させる」慈善キャンペーン・「Giving Pledge」に共感。自身の財産の全てを寄付することを決めたという。

 陳氏は自社のサイト上で、ゲイツ氏とバフェット氏に宛てた手紙を公開。その中で、昨年11月にゲイツ氏と北京で会談し、慈善活動についての意見交換を行ったことを明らかにした。また「資産を持ったままで死ぬことは恥ずかしいことです。私は死後、この世界に残す全資産を、慈善団体に寄付します」と記している。

 陳氏の総資産は50億元(約630億円)と見積もられる。陳氏は、欧米とは異なり「寄付嫌い」と考えられていた中国の富豪の中では異彩を放つ存在であり、中国国内からは賞賛から批判までさまざまな反応がある。

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