年収3000万円以上、富裕層限定の婚活パーティーで玉の輿を狙う女たち

医師限定パーティーは歯科医師ばっかり!?

 次に参加したのは、医師限定パーティーである。こちらも会場は銀座。パーティー開始時間になっても数名の医師が来ていなかったようだが、彼らを待たずにパーティーはスタートした。メンバーは女性約20人、男性医師が約20人。女性には予め医師のプロフィールを記したプリントが渡されている。それを見てびっくり。ほとんどが歯科医師で、内科医など他の医師は2割程度。別に歯科医師では嫌だという女性は少ないだろうが、内科医や外科医とか、他の医師がもっといなくてはバランスが悪い。これでは「歯科医師限定パーティー」だ。

 前述のパーティーのように男女が1人1人向かい合って会話する。今度は5分間のため、多少時間に余裕がある。ところが、時間があればいいかというとそうでもないようで、初対面の異性に対して、話す内容が意外とないことに気付く。「趣味、休日何をしているか、実家はどこか」……前回のパーティーで出た会話くらいしか、全く接点のない人とは続かない。3分でも5分でも微妙。いや、初対面の人といきなり盛り上がって会話できることの方がおかしいわけで、これはごく普通のことなのかもしれない。

 ほぼ歯科医師男性たちは、年齢37歳~45歳程度。前回のパーティーに比べて、地味な印象の人が多い。会話も「運動がしにくい仕事だから、週に2、3回はジムで体を鍛えている」という話ばかり。ほぼ全員が「体を鍛えている」と言っていて、変わった趣味を持っている人はいなかった。ちょっと変わった趣味を書けば、そこをきっかけにして会話が広がると思うのだが。前述の女性参加者の料理ではないが、会話を弾ませるためにはそういう意識的きっかけ作りも必要なのではないだろうか。

 なんて考えているうちに、20人と話し終わった。今回の参加女性たちは、前回のパーティーの女性よりも多少年齢が高めな気がする。清楚ですっきりモデル系の美女から、山田花子似のぽっちゃり女性もいて、そして全員から「絶対に医師をゲットする」という気迫のようなオーラが出ている。表情も前回のパーティーの女性たちよりきりりと鋭くて、まさに肉食系という感じ。でも、やっぱりこのパーティーでも女性は基本受身。女性から積極アプローチするコーナーがあってもいいのにな、なんて思ってしまった。

 カップルは、最終的に5組が成立した。カップル成立しなかったアラフォー歯科医師男性たちは寂しそうな顔をしている。彼らはまたこのようなパーティーに参加するのだろう。しかし、今回2つの富裕層男性が集まる婚活パーティーに参加してみて思ったのは、「これでは結婚まで辿り着くのは大変だろうな」ということだった。

婚活パーティーで結婚に辿り着くのは至難の業

 このシステムのパーティーだと、3分だろうが5分だろうが、ほぼ相手の第一印象しか残らない。そして例えば40人なら、「このメンバー限定でなら、また話したいのはこの人」という基準で異性を選ぶことはできるが、3分しか話していない人は、一歩会場を出れば、周囲を歩いている他人とほぼ何の変わりもない。全く接点がない人といきなり「恋人ステップ」に進めるわけはなく、まずは「お茶飲み(酒飲み)友達から」ということになる。ということは、婚活パーティーに参加してカップル成立と言われたところで、一般的な他の友人レベルの親しさにも全く達していないわけだ(友達になれるかどうかもわからない)。つまり、恋が実って結婚まで辿り着くカップルは相当確率が低いと思われる。

 お見合いは堅苦しくて嫌、という人はこういう婚活パーティーの方が参加しやすいのは事実だろう。しかし、お見合いのような真剣さや拘束力がない分、結婚まで辿り着くのも大変だ。年収1000万円以上限定パーティーの参加費は男性5000円・女性4000円、医師限定パーティーは男性3500円・女性7500円と、意外と値段が安かったのも、安い金額で精神的ハードルを下げ、何度も来てもらおうという意図があるように感じてしまう。実際、このシステムでは本当の恋人まで辿り着く確率は低いのだから、カップル成立しなかった人は何度も足を運ぶだろう。パーティーに参加するお金と気力を考えると、決して効率の良い婚活方法とは言えない。

 それでは、女性が富裕層男性と結婚するには、どうすればいいのだろうか? 今後、数回に分けて、「セレブ妻」の実態や「セレブ妻」になるためにはどのような婚活を行えばいいのかを紹介していこうと思う。

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