「ミスター無罪」弘中弁護士がまた無罪を勝ち取る

 郵便不正にからみ、自称障害者団体に偽の証明書を発行したとして起訴された、厚生労働省の元局長・村木厚子被告(54)に大阪地裁が無罪を言い渡した。村木被告の代理人・弘中惇一郎氏は「無罪請負人」「ミスター無罪」などの異名を取る敏腕。泣く子も黙る捜査機関・地検特捜部も、弘中氏に敗れた格好だ。

 公判の中で、弘中氏は、大阪地検特捜部の立証の矛盾をことごとく突いていった。判決前には、すでに無罪の可能性が報道されるようにもなり、結局無罪を勝ち取った。起訴案件の9分9厘が有罪と言われ、しかも相手は地検特捜部ながらの結果となる。

 弘中氏は東大法学部卒で、1967年の在学中の4年生時の21歳で司法試験に合格した。これまでには、ロス疑惑の銃撃事件で故・三浦和義氏の無罪、薬害エイズ事件における故・安部英氏の一審無罪を勝ち取っている。叶姉妹、堀江貴文氏、鈴木宗男氏らの代理人も務めた。

 弘中氏にはまた、新たな勲章が増えたことになる。

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