元祖美魔女!? 不老長寿「西太后」のディナーとは?

 清朝後期、平均寿命が約40歳だった当時に74歳の長命を保ったという「西太后」。悪女のイメージがありますが、卓越した政治家としてこの時代を生き抜き、また不老長寿の美食家だった側面も持っています。

 そんな西太后が中心人物として登場する歴史ドラマ「蒼穹の昴」が9月末からNHK総合テレビで放映されることもあり、新宿の京王プラザホテルの中国料理「南薗」では、西太后の美食の世界を再現したコースを提供しています。ラクダのコブや阿膠(あきょう:ロバの皮)など、さすが中国の元祖美魔女の食材といえるものばかり。
 その一部を試食したレポートがこちら。

 最初の塩玉子の鶏肉巻きなども入った前菜の後に出た一品が、大海老とホタテ貝の緑色炒め。緑色は、きれいな緑はほうれん草で、こちらは見た目も美しくヘルシーな味。


大海老とホタテ貝の緑色炒め

 ここからが、美魔女メニューで、まずはポピュラーなふかひれコラーゲンスープ。
ホテルのディナーでは姿煮が入っているコースも。スープに金華ハムの出汁が効いていて、おいしい。

金華ハム入り、ふかひれコラーゲンスープ

 さて、いよいよラクダのコブと野菜の細切り炒めが登場。一見、分かりにくいのですが白く細切りされているのが、ラクダのコブ!脂質の結晶ということで、完全に臭みは抜いてあり食感もしっかりしていますが、やはり脂は脂なので量は食べられませんが、少しだべるだけでも効きそうです。

ラクダのコブと野菜の細切り炒め

 そして、いま巷で話題になりつつある美容食、阿膠。中国では医薬品としても珍重されたロバの皮から抽出したコラーゲン。この阿膠を練りこんだ特製味噌で炒めた鹿肉をいただきました。これは、歯ごたえのある鹿肉にしっかりとお味がついて、結構な一品。

蝦夷鹿の阿膠(あきょう)入り香り味噌炒め

 これらの食材を中国全土から集めさせて、毎日、食していた西太后。パワーがあるはずです。これでお肌につやが出るかも…と期待をいだきながら、おいしい中華をいただきました。

 この西太后コースに出たメニューや食材は、京王プラザホテルの「南園」にて9月30日まで各種ランチやディナーに取り入れられています。好評の場合は、通常のオン・メニューになることもあるそうで、くわしくはホテルにお尋ねください。(京王プラザホテル:TEL 03-3344-0111, http://www.keioplaza.co.jp)

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