外為どっとコム行政処分の裏側

 外国為替証拠金取引(FX)で口座数と預かり資産で業界1位、外為どっとコムが、関東財務局から1カ月間の業務停止命令を出された。同社に非はあるものの、業界トップへ厳しい処分を課すことで「見せしめ」という見方も。いずれにせよ新規取引ができないため、顧客を取り逃がす可能性は大きい。

 外為どっとコムはこれまでにも、為替レートを実勢価格とはあまりにかけ離れた表示を何度かやるなどしていた。さらに、このたびは関係のない人の口座にまでロスカットをしてしまっており、非があるのは明らかだ。

 今夏施行されたレバレッジ規制で上限は50倍に。以前のように400倍などと超ハイレバのトレードは難しい上に、さらに来夏には25倍に。ここ数年は毎年のようにFX業界に規制が入り、特に来年のレバレッジ規制はトドメを差す制度で「生き残りをかけないといけなくなる」(業界関係者)とも言われている。

 そこで、業界最大手の外為どっとコムが行政処分となったが、これはよくある「見せしめ」ではないかという見方も出ている。違反をすれば、処分されるという当たり前のことが徹底されるだけで、これ以上ない無言の圧力になる。

 しかし同社にとって痛いのは、10月からの1カ月間は新規の取引ができない点。専業投資家らをはじめ、離れていくことはほぼ間違いないだろう。

 こうしたことから、早くもその先を見据えて「口座開設キャンペーンで補おうとするだろう」と、期待しているしたたかな投資家もいる。


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