無利子国債に関心、海江田・経済財政担当相

 海江田万里・経済財政担当相は18日未明の就任会見で、相続税を無利子とする「無利子国債」について言及し、前向きな態度を示した。

 無利子国債とは、利子が付かない代わりに相続税が免除されるという国債。まだ、具体的な考え方は述べなかったものの、興味関心を示していた。

 無利子国債は、これまでにも議論としては出てきたことがある。麻生太郎元首相、鳩山由紀夫前首相らも興味関心を示していた。2人とも3代続く政治の世界では名家で大資産家でもある。個人的に興味があるのか、政府として導入を検討したいのかはわからない。

 過去にフランスで導入された際には、目的がインフレ抑制のために市中のお金を集めるという裏の目的があったという。さらには、死亡直前にならないと購入しないなど、なかなか思うようには売れなかったようだ。

 日本政府の本来の狙いは、タンス預金を吐き出させることにある、とも言われる。3億円以上の資産を持つ富裕層は税率が50%になるために、検討する国民もいると見られるが、仮に導入できたとしても、うまくいくかどうか。マネーロンダリングなどの洗浄が必要な資金が集まるのでは、との懸念もある。

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