沢井製薬、キョーリン製薬が連休明けに相場形成か

 3連休、さらには23日の秋分の日と営業日が3日しかない来週の株式市場だが、注目を集めることが予想されるのが、沢井製薬がキョーリン製薬ホールディングスの株式5%を取得し買収に興味を示しているとの報道が出たこの2社の動きだ。両社ともに報道は否定している。

 沢井側は友好的な買収は難しいと見ているようだ。それというのも、キョーリンの株主構成は3分の一以上を創業家とその関係者が占めており、難航しそうだからだ。そこで、株式公開買い付け(TOB)に踏み切らざるを得ないようだ。

 売上規模で見た場合はキョーリンは沢井の2倍にあたる。キョーリンが2010年3月期の売上997億円に対して、沢井製薬は500億円だ。

 また、キョーリンの時価総額は約900億円、沢井は約1200億円で、キョーリンが割安な株価水準にあることがわかる。

 だが、買収にあたっては、優に1000億円以上の資金が必要になり、社債発行などの資金繰りが必要となる。

 沢井はキョーリン側に買収提案書を送付、9月中の回答を求めているそうだ。

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