年収2450万円なのに都営住宅のナゾ

仕事に励み年収2000万円に?

 まず、東京都の年収面での基準は、単身者で年収189万6000円未満、家族が一人増えるごとに38万円ずつ基準額が上がるという。

 では、50歳代男性の入居審査は、適切だったのだろうか? こうした疑問に対して、都は「入居時の基準はクリアしています」という。さらに、入居者は毎年、課税証明書を提出するなどして、厳格に収入の基準を判断して適用されているのだという。

 つまり、この50歳代男性は20年以上都営住宅で住み、仕事に励んだ結果として、ようやく年収2000万円になった、と解釈することできる。

 都は「2000万円以上の人は滅多にいないし、今年は1000万円以上の方々がいつもより多いように思います。ただ、こういった方々には退去していただくよう、今後も適正に運用していきたい」としている。

 ちなみに、都営住宅の競争率は平均して30倍前後で、これは景気によらず例年さほど変わらないが、中には、港区・青山の物件などは競争率1000倍以上になるものもある。

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