京都駅は、新しく建て直されまして 今年10周年となります。
近未来的なデザインの建築は、古都・京都には ふさわしくないとの反対意見もありましたが、今ではもうすっかり京都の顔となっています。
かく言う私も、最初はどうしても好きになれませんでしたが、今ではこの正面のミラー壁に映る 京都タワーの姿が大好きになりました。
その京都タワーも、1964年に建築されました当初は、ずいぶん物議をかもしたそうです。
当時は、高い建物もありませんでしたし、低く広がる瓦屋根を海に見立て、京の街を照らす灯台をイメージして設計されたのだそうです。
母なども、「最初は、なんて変なもの建てるんかと思うたわ。」と話します。そして今では、「よそから帰って来て、京都タワーの姿が見えると、あぁ帰って来たなぁと、ほっとするようになったわ。」と いつも言います。
ある調査によると、京都タワーは、京都を訪れる外国人観光客にとりまして、寺社仏閣以上の一番人気の記念写真スポットなのだそうです。
京都人は、保守的なようでいて、斬新なものを いち早く取り入れるという歴史があるようですね。
市電は、今はありませんが、1895年に日本最初の電気鉄道として開通しましたし、日本初の公立画学校は、1880年に設立されました。
その伝統の流れかどうか、2006年に、京都国際マンガミュージアムが開設されました時も、「こんなもん造ってもなぁ~」との声もありましたが、今や 世界中のアニメ好きな若者のメッカとなっています。
面白いものですね。
昔、わが家にホームスティしていましたオーストラリアの人に、「京都は、カオス」と、いつも言われまして、なかなかその意味がわかりませんでしたが、最近はようやく、「いい悪いではなく、確かにカオスやなぁ~」と、理解できるようになりました。
これからも、柔軟な感性を持って、この街を楽しんでいきたいものです。