日本の折り紙をコンセプトにしたスーパーヨットが誕生

4本のマストが翼に変形、空飛ぶスーパーヨット

 フランス人デザイナーのイェルケン・オクチュリ氏が設計したのは、マストが翼に変形して飛行機へと変身する「フライング・ヨット(Flying Yacht)」。6月に仏パリのル・ブルジェ航空宇宙博物館に展示されて話題になり、デザイナーや富裕層から大きな注目を浴びています。



 「フライングヨット」は、4本の自動可動式マストが水平に下りてきて翼へと変形し、ヨットから飛行機になるという斬新なアイデアを採用。ありそうでこれまで誰も具体的に考えたことがなかった、空飛ぶヨットです。マストの中に帆を格納することができますが、このデザインは実在するスーパーヨット「マルタの鷹(The Maltese Falcon) 」から取り入れたもの。



 ボートモードの時のヨットの全長は46.2メートル、幅27メートル、高さ50.7メートルで、マストの高さは40.6メートル。飛行機モードの時は翼の幅が90.4メートル、高さ27.6メートルで、最高時速390キロで飛行可能です。

 ヨットには2つのメインデッキがあり、上部デッキには3つのベッドルームとバスルーム、下部デッキにはメインルーム、キッチン、トイレ、倉庫などがあります。オクチュリ氏によるとこのフライングヨットはまだアイデア段階だそうですが、航空業界関係者や技術者から多くの問合せがあるとか。将来的に実現する可能性も高そうです。

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