列車でイタリアの世界遺産を巡る旅【3】ウルビーノはラファエロが育った街

9月17日、金曜日、晴れ、一時雨。気温27度、湿度51%。

ボローニャからES(ユーロスター)に乗り、アドリア海に面した小さな町ペーサロへ移動(1時間30分)。

ボローニャでは降ってなかったが、ここで雨が降ってきた。

ペーサロは小さな町で英語を話せる人は皆無。
バス乗り場を探すため、駅前で「ウルビーノ」と聞いても通じない。
「Urbino」と書いた文字を見せて、地元の人たちが指を指す方向に歩く。

苦労したが、やっとバスの切符売場とウルビーノ行きのバス停を見つけた(ウルビーノまでは急行バスで45分)。

バスに乗りウルビーノの街の全景が見えてくる頃には、雨が止んでくれた。
濡れながらの撮影を覚悟していたが助かった。
これって日頃の行い?

ウルビーノの街は茶褐色の落ち着いた風情。
右側全体がドゥカーレ宮殿でかなり大きく美しい。
そして左側は民家。
15世紀そのままの景色を見て、夢中でシャッターを切った。



ドゥカーレ宮殿はルネッサンス様式だが2本の円柱状の塔が一隅を飾り、ゴシック様式の名残も見られる。

その堂々とした美しさは「神の建築」と称賛されるが、15世紀から16世紀にかけてはヨーロッパ中の学者、思想家、芸術家が集まり、華やかな宮廷文化がうまれた。

現在では内部は大学と美術館に使用されていて、ウルビーノは学生の街とも言われる。



宮殿のはずれにドゥオーモが見えてきた。


ドゥオーモの正面。


坂道ばかりの小さな街だが歩いているだけで楽しい。


現代風の建物が全く無いので、ルネッサンス時代の映画の撮影をするなら、この街はそのまま使える。


商店もレンガ創りの建物の中に店を出している。
 古都の街  あなた何を  売るビーノ  !!


この左側の小さな扉は、画家ラファエロが14歳までを過ごした生家。中を覗いてみたが、たいしたものは無かった


ウルビーノの次はサンマリノまで廻るつもりでいたが、ゆっくり歩いたので、時間も無くなり、またバスと列車を乗り継いでボローニャに戻った。

ウルビーノは1998年にウルビーノ歴史地区として街全体がユネスコの世界遺産に指定された。

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