女医の家庭は厳しく教育熱心
開業医の家庭なら、女の子でも医学部へ進学するケースは多く見られる。だが、開業医や親族に医師がいない家庭の女の子が教育費がかさむ医学部に進むのは必然性があるのだろうか、とAさんは考えた。
「その人が育ってきた環境というのは、学歴に現れやすいのではないでしょうか。たとえば、家が開業医でもなければ、女の子を医学部に通わせるということは、躾にも厳しく教育熱心な家庭だということだとわかります」
Aさんが婚活を通して出した一つの仮説だ。
実際にこんな先行研究例もある。一昨年、米アイオワ大学が行った、男性と相手女性の学歴についての調査だ。対象は3700人(20~30歳代で、その年代で給与の高さで上位10%に入る「優秀者」の男性)。その中で大卒の母親を持つ男性の約8割が同程度の学歴を持つ女性と結婚。院卒の母親を持つ男性の62%が院卒の女性と結婚していた。
「同類婚はうまくいくともいわれますけど、周りの女医を見回しても、自分と同等か、それ以上の知的レベルの男性を求めているように思います。中には、気が楽だという理由でフリーターの男性と結婚をして、専業主夫をさせている女医さんもいますけど…」
こんな例もある。女医は、男性医師ともに20代の外科のそれぞれ研修医カップル。同じ病院で勤務することになったのだが、何と出会って3カ月で婚約してしまったのだ。男性の実家は大きな医院の開業医だったため、女医は「わたしなんか認めてもらえるだろうか」と恐縮していたそうだ。
だが、女医の実家も個人医院だが開業歯科医。まじめな家庭で両親も教育熱心だったという。縁談は両家の間でもトントン拍子に進んだのだった。育った環境が似ていると、やはり惹かれあうのだろうか。
一般の女性からすれば、日常、男性医師と同じ時間を過ごすという意味においては、女医はうらやましい存在に映るかもしれない。だが、医師以外の男性を選ぶ女医は、やはり出会いが少ないというのが実情のようだ。
それでも、婚活市場に出る女医の存在はあまり聞かないが、婚活市場でも女医はたぶんモテる! だが、選ばれる男性は、ある程度のレベルに達していないとダメだろう。
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