白衣一つとっても難しい
白衣のデザインの難しいところは、ちょっと方向を間違えると、コックさんや板前さんと見分けがつかなくなる。有名なデザイナーさんが作られたもので、シェイプはかっこよくても大きなロゴが付いていていると、ドクターはそれを嫌がります。目立ち過ぎるのを嫌うんです。これは日本人の習性なのかもしれませんが、常識を逸脱しないながらも、微妙な違いがあるところが、心の琴線に触れるという志向があって、派手に飛びぬけているのはダメですね。中にはピンクのフリルがついた白衣が欲しいとか、目立つものを好む先生も稀にいますが。
白衣は白だけではありません。黄色や緑、赤などカラーもの、絵柄が付いたものもあります。これらは小児科の先生がお求めになることが多いです。白衣を着ていると怖がるお子さんも多いので、動物の絵が付いている白衣を着ている先生だったら、お子さんも接しやすいのでしょう。
来店する現役ドクターたちの意見を生かした、オリジナルブランドも販売している。写真の術衣もオリジナルブランド。術衣は脱ぎ着がしにくいと不満から、脇の部分をリブ織のストレッチ素材に。これは売れ行きも好調で、現場の声を反映した商品は確実に売れるという手ごたえを感じたそうだ。