米イェール大学、うつ病の原因遺伝子を特定

 米イェール大学の研究者らが、うつ病の原因となる新遺伝子を特定したと17日発行の英医学誌「ネイチャー・メディスン」で発表した。新しい抗うつ剤の開発に役立つ可能性があるという。

 今回発見されたのは「MKP-1」という遺伝子で、ニューロンが適切に機能するために必要な神経経路を妨げ、うつ病や他の異常を引き起こすという。研究者らはうつ病と診断されてから亡くなった21人の脳組織の遺伝子をスキャンをし、うつ病ではなかった正常な18人の遺伝子と比較した。その結果、MKP-1は正常な人と比べ、うつ病患者の脳では2倍に増加していたことが判明した。

 この研究を発表したイェール大学のロナルド・ダンマン教授は、「MKP-1はうつ病に通じる神経異常の根本原因、少なくとも主要な要因であると考えられます」との声明を発表した。

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