列車でイタリアの世界遺産を巡る旅【5】モデナ、パドヴァ、ヴィチェンツァ

9月18日、サン・マリノからボローニャに戻り、1時間程ホテルで休憩してから、今度はモデナに向かった(列車で25分)。本日は世界遺産の連チャンです。

やって来たのはロマネスク様式のドゥーモが有名な古都モデナ。
なんと言ってもモデナの魅力はドゥーモ。
テノール歌手ルチアーノ・パバロッティのお葬式もここでした。

写真は裏側にあたるが、右面、左面は工事中。
そして右横の「市民の塔」もカバーで覆われていた。
「市民の塔」はドゥオーモと一体のようにみえる鐘楼で1169年に建築された古い建造物だが見れずに残念。

手前に集まってる人達はもうじき始まる野外コンサートを待っています。



ここが正面、12世紀に完成したロマネスク様式の傑作です。
バラ窓のファサードの上部にキリスト像が見えます。


正面扉の脇に2頭のライオンがいるが、顔は可愛くありません(笑)


内部は円柱とアーチで仕切られた3廊式で、内陣は荘厳で立派。
古いドゥオーモの内部を見ると、反射的に心が引き締まります。


もうちょっと頑張って歩き、ベルニーニの傑作があるというエステンセ美術館に立ち寄りました。バロックの巨匠、ベルニーニの彫像を見ることができ、感激したが、写真撮影は禁止でした。


あたりが暗くなり、小雨も降ってきたので、モデナを後にしました。

9月19日はガリレオやダンテが教鞭をとり、コペルニクスや詩人タッソーが学んだパドヴァを訪れました(ボローニャからパドヴァは90分)

まず最初に行ったのはスクロヴェーニ礼拝堂。



公園の中にあるなんの変哲も無い小さな礼拝堂だが、ここにはジョットのフレスコ画の最高傑作が残されている。
2日前までに予約しないと見れないそうだが、当日の空きがないかチケットオフィスで聞いてみたら、幸い14時からの見学がOKとのことで、なんとか見れることになった。(料金は13ユーロ)

14時まで時間があるので、サンタントニオ聖堂を見に行った。



八つのドームと鐘楼からなる、ロマネスク、ゴシック、ビザンチンなどの様式がミックスされた大寺院。


天井が高く、広い内部は明るく、全体が金色に輝くよう。
日曜日の午前中で礼拝を行っていた。


次に行ったのがパドヴァ大学の付属施設として設立された世界最古の植物園「オルト・ボタニコ」


実はこの植物園が世界遺産なので、入場料を払い中に入ってみた。1545年に設立され、1786年にはゲーテも訪れたという。でも、まあ日本にもありそうな普通の植物園だった。


時間になりスクロヴェーニ礼拝堂に戻った。
15分間で25人だけが中に入れるのだが、文化財保護のため、「温度調整室」で15分間待機し、その後で入れる。荷物は全部預けるので、カメラは持ち込めないのだが、内部はこんな感じ。


聖母とキリストの生涯が38面にわたって描かれている。
1304年からの3年がかりの作品で、アッシジの教会に残る初期の作品より円熟した技量が感じられる。


キリストの生涯をもっと知っていれば38面の絵にそれぞれもっと深い感動があるのだろうが、無宗教なので、宗教画が持つそれぞれの意味が分からず、ジョットのフレスコ画の色彩や技術にだけ感動して、パドヴァをあとにした。

この日も世界遺産の連チャンとなるが、次に訪れたヴィチェンツァはパドヴァから近く、パラーディオの設計した建築が数多く残る古い町。

イタリア後期ルネッサンスをを代表する建築家アンドレア・パラーディオ(1508年~80年)はローマで古代建築を学び正面に列柱を使った建築スタイルは パラーディアン様式と呼ばれ、後にイギリスやアメリカの建築に大きな影響を与えた。

キエリカーティー絵画館
パラーディオが設計した宮殿だったが、今は絵画館。



オリンピコ劇場だが、古代円形劇場を模したパラーディオ晩年の建築


木と漆喰を使った小さな舞台は遠近法とだまし絵が巧みに用いられている。


パラーディオの代表作はこの「バジリカ」。
ドーリス式とイオニア式の白い回廊が重なった建造物。堂々としたたたずまいは見ごたえがありました。


バジリカはシニョーリ広場に面してるが、市場は凄い賑わいで活気に溢れていた。

球根を売る店



ココナツを使ったケーキらしい


そして花屋さん


パラーディオの設計した邸宅、公共建造物が町のいたるところに残っており、まさにパラーディオの街でした。

ヴィチェンツァ市街とパラーディオのヴィッラは1994年、モデナの大聖堂は1997年、パドヴァの植物園は1997年にそれぞれユネスコの文化遺産の指定を受けました。

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