香港で陶器史上最高値26億円

 サザビーズ香港が秋季オークションを先日行い、多くが落札記録を更新した。中でも最も注目を集めたのが清・第6代皇帝、乾隆帝時代の「浅黄地洋彩錦上添花万寿連延命図長首葫芦瓶」だ。落札額は2億5266香港ドル(約26億4000万円)で、中国工芸の陶磁器史上最高値で取引された。

 サザビーズ香港の秋季オークションでは、中国の磁器や工芸品が大部分を占め370点以上が出展された。

 中でも「浅黄地洋彩錦上添花万寿連延命図長首葫芦瓶」は一番の盛り上がりを見せた。清代、豪華で細かな装飾がとても好まれていたが、これはその当時の傑作といえる。

 オークションでは2000万香港ドルから始まり、最後には収蔵家の張永珍氏が2億5266万香港ドルで落札した。ちなみにこれまでの最高落札額は「元青花鬼谷下山鑵」で2億3000万香港ドル(24億円)だった。

 近年、中国人の買い手が増えるに入れて、乾隆帝時代の磁器のオークション価格は高くなる傾向にあり、その値段は3年前の5倍になったという。またある調査によると、中国の富豪の投資先として「芸術品」が前回の8位から4位と上昇した。特に香港の富豪は芸術品好みだそうだ。

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