国際的スター「ハローキティ」が売れる秘密

キティのコラボ対象は無限

 今年7月にサンリオは、2011年3月期の連結純利益は、前期比42%増の62億円の見通しだと発表した。「イタリア、フランス、ドイツなどでグッズ販売が好調で、円高の逆風を跳ね返してライセンス収入が伸びる」(2011年7月24日付 日本経済新聞)という。

 109に国と地域に進出しているサンリオは、当初の直営事業からライセンス事業に戦略を転換、現地の感覚を生かしたキティ商品が幅広く受け入れられ、欧州市場での利益増につながった。

 ――「ご当地キティ」に代表されるような、コラボ商品が多いのもキティの特徴。「異業種タッグ」を組み、成功させてきたコラボ戦略とは?


 以下宮田氏)キティに関するサンリオのコラボレーション戦略は、常に新たな魅力をキティに与える効果を生んできた。類を見ない関連グッズの商品化は、サンリオにキャラクター料収入をもたらし続けている。地域限定の「ご当地キティ」は全国各地に広がり、コレクター同士の交流も盛んだ。地域の特性とクロスオーバーして、さらにキティのキャラは奥行きを増している

 (キティのコラボ相手は広がっていることについては)本来のキティのイメージを大切にしながらも、コラボ商品に関しては、コラボ先のセンスやテイストを生かして、適度に揺らしてみせるのも、キティの可能性を広げるアプローチ。

 様々なブランドやデザイナー、アーティストとのコラボレーションに積極的で、常に新しいイメージが追加されているのもキティ商品の特徴。「M・A・C」のような女性向け商品のほか、最近ではファッションブランド「ア・ベイシング・エイプ」と共同企画が実現。エイプの有名なサルのキャラクターがキティと並んだデザインのTシャツ、雑貨類が売り出された。エイプは男性ファンが多いブランドで、このコラボはキティが性別の壁すら超えたことを意味する。

 “リバティプリント”で知られる英国の生地メーカーのリバティ社が作った、ハローキティ柄のコラボ生地を使って、サマンサタバサジャパンリミテッドがバッグを、セレクトショップのシップスがウエアを作るというライセンス事業も始まった。

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