シンガポール取引所(SGX)は25日、オーストラリア証券取引所(ASX)の株式公開買い付け(TOB)を行うことを発表した。金額は、現金と株式によって総額約84億豪ドル(約6800億円)になる見通し。アジアの他の証取との競争で生き残りをかけた動きだと見られる。
発表によると、2011年の4月の経営統合を目指しており、統合の後も両取引所を存続させていく方向。買収が実現すれば、上場銘柄の時価総額は1兆9160億ドル(約155兆円)となり、アジアでは東京、香港、上海に次いで4位に浮上し、世界では8位に浮上する。
シンガポールは、今年に入り大型上場が続く香港、上海に水をあけられつつあり、アジアでの存在感も相対的に低下していた。