米アップルが日本のソニーを買収するとの報道が一部でなされたことを受け、26日の東京株式市場では、ソニー株が上昇し、前日比18円高の2742円で取引を終えた。
米バロンズに、アップルの今後の潜在的な買収ターゲットとなりうるとして、ソニー、さらにはディズニーなどの名が挙げられた。それは、アップルのバランスシートにある510億ドル(約4兆円)の使い道を、スティーブ・ジョブズCEOがアナリストにほのめかしたというものだ。
「我々は将来、戦略的な機会を持つにいたるのかもしれない」
もちろん、具体的な社名は発言のどこにも出てこない。あくまでもターゲット企業は推測の域を出ないものだ。
そんなソニーだが、ITバブルを境に時価総額は下降。現在は約2兆5700億円で、PBRもここ最近は1倍割れのままで、買収標的になりやすい状況にある。現状ではライバルとは言い難い差が付いた両社だが、ジョブズ氏の真意はどこに?