「今はドル資産をばんばん買え」東証社長

 ドル安はバブルと同じ―。東京証券取引所の斉藤惇・社長がこのたび定例記者会見を行い、円高ドル安が続いている現在の為替相場について、政府・日銀の対応に業を煮やし「ドル決済のものをばんばん買いまくればいい」と発言した。

 かつて1980年代の日本がバブルの時代に、強い円を背景に米国の資産をどんどんを買っていった。そのことを引き合いに出して「我々がバブルのときに、アメリカのゴルフ場や
ビルを私自身も随分買いました。ピークで買って、どん底で売るというばかなことをやったわけですけれども、あの勢いはすごかったんですよ。金の山から何から、海外のあらゆる財産を買いに行った。なぜ今それをやらないのか」と訴えた。

 政府の対応が言葉だけに終始していることを受けて、そのくらい思い切ったことをやれという意味で発言した。またその場合には、ドル資産の購入者には税優遇のインセンティブ付与なども提案した。

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