「サラリーマン向けの長期投資ファンド」を標榜するさわかみファンドは31日、2009年3月の月次成績を発表した。
基準価格は2007年7月10日のピークである2万245円から、2009年3月31日時点で9679円と約1年半でまさに52.1%も下落している。
「じっくり長期投資、とにかく買い」というポリシーでさわかみ投信の澤上篤人氏はマスコミ露出度は日本一を誇るが、ファンドのリターンだけは誇れないようだ。
これに対して、富裕層向けのファンドである「ヘッジファンド」は好調だ。
アメリカのレイド・キャピタル・マネジメントをご存知だろうか? 米Forbes.comによれば、昨年度、運用資産を年間で87倍にしたとのこと。アメリカの住宅ローンのバブルを見抜き、不動産市場の下落に掛けてのが大きな勝因だ。
ただ、このヘッジファンドが欲しいと今更思ってももう遅い。投資家に儲けを分配して、もう解散したのである。次の募集はコネがある人にのみ投資チャンスがあるようだ。
「富裕層向けのファンドに投資をする方法は色々ある。一口500万円あれば、世界中のヘッジファンドの中からお奨めを紹介できる」とは投資助言会社のアブラハム・プライベートバンク株式会社の田中氏。
自分がサラリーマンだからといってサラリーマン向けの投資信託を買う必要はない。金融商品は要はリスクとリターンのバランスなのだから。