数少なくなった赤坂の料亭の一つ。
ミシュランの一つ星。
元は博多の店だったが、娘さんが継いだときに東京に移転。
移転と言っても、もう50年ほど経つらしい。
今回の訪問では、50年前の娘さんである現在の女将は体調が悪いらしく不在でしたが。
アメリカ大使館の物々しい警備のある通りから、細い路地を入ると。


自民党が政権を担い。
バブルが始まる前の、料亭政治時代。
それはそれは沢山の大物が訪れたらしい。
店の中に入ってみると予想以上に中は広い。

掘りごたつ式で脚がのばせる部屋の中ではここが一番広いそうです。

会席の始まり。
口取り。
プレミアムモルツで乾杯しましたが、この料理にはやはり日本酒が合う。

日本酒の銘柄を選ばせるスタイルではなく、冷酒と言ったらこれが出てきた。
飲み物のメニューもない。
流石、料亭。


椀盛として、甘鯛と松茸のしゃぶしゃぶ。
松茸の土瓶蒸し風にスープも飲みたいと言ったらレンゲを持ってきてくれました。
写真通りの鉄板の味。




次はふぐ刺し。
何十年にわたりフグを巻いているベテランの技を御覧ください。

フグといえばヒレ酒。
美味しかったです。
そのつぎは箸休めの握り寿司。

そして焼き物。

そしてフグの唐揚げ。

そのつぎは炊合。

そして最後の御飯が、この店の名物であるカラスミのお茶漬け。

最後はお決まりの水菓子と菓子。
柿は見た目は悪いのですが、凄く甘い。
有名な物らしいですが、説明を忘れてしまいました。


総評
4.0点(5点満点)
流石は名店。
サービス、味とも申し分有りません。
これが日本の文化ですが、このような店がいつまで存続できるのか。
中国や欧米の富裕層に来てもらえるかが、今後の生命線でしょうけど。
そこまでして継続しようという意志は感じません。
多分、代が変われば失くなってしまうのでしょう。
興味がある人は早めにどうぞ。