モナコのアルベール公が後援する「エコ・アート・パレード」とは?

モナコの環境保護の取り組み


モナコ大使、アンリ・フィソール氏
 モナコ大使のアンリ・フィソール氏はモナコの環境保護の取り組みについて紹介しました。

「非常に限られた土地資源しか持たないモナコでは、早くから環境保護が重要視されてきました。すでに1963年には環境保護が政策として打ち出されています。アルベールⅡ世公は2005年にモナコ公国の国家元首として即位されましたが、環境対策を最重要政策課題と位置付けました。

2006年にはアルベールⅡ世公基金が設立され、特に気候変動、生物多様性、水資源の3つの分野で活動しています。アルベールⅡ世公は積極的に環境対策に取り組まれていることから、モナコ国内では『グリーンプリンス』と呼ばれています。」(フィソール氏)

 またモナコでは国の政策レベルだけでなく、民間分野でも環境保護に熱心に取り組んでいます。エコ・アート・インターナショナルもその一例で、アルベールⅡ世公基金も公的機関ではなく民間団体として活動しています。

 モナコでは年間を通して数多くのイベントが開催されていますが、それらのイベントの多くで環境がテーマに掲げられています。例えば今年度のモナコヨットショーは、25~90メートル長のヨットが100艘余り集まる世界最大級のヨットイベントとなりましたが、そこではソーラーシステムを活用したヨットが紹介されました。現在、世界最大のソーラーヨットがモナコを出発した後、世界各地をツアー中とのことです。



1 2 3
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる